私市友宏氏インタヴュー
★ワインを造ってみようと思ったきっかけは? ワインを何年も飲み続けていると、誰でも「アッっ、これは!!」と素晴らしい感動うにで会うときがあると思います。私たちのそれは ラ・ターシュ でした。その出会い以来、自分でワインを造ってみようと思いつづけてきました。
★それでフランスへ? ラ・ターシュなので、もちろんブルゴーニュへ。1991年の1月、家族でフランスへ旅立ちました。 ジュブレイ・シャンベルタンのドメ−ヌ・アルマン・ルソーで1年間働かせてもらいました。
★どうしてカリフォルニアへ? 1年間フランスで生活をして、フランスのワインはすでに"型"が出来上がっていることを実感しました。可能性があるのはカリフォルニアだと思いました。
★カリフォルニアでは? 私は、ストーンストリート・ワイナリーのセラーワーカーから始め、現在ミシェル・シュランバージェ・ワイナリーでエノロジストをしています。レベッカは、ストーン・クリーク・ワイナリーでアシスタントワインメーカーをしています。
★今回リリースされたワインを「まぼろし」と名付けた理由は? フランスに行くことを決心したとき、知人に「夢か、『まぼろし』みたいな話」と言われました。それがズ−っと心の片隅に残っていて、今回のワインは「まぼろし」だったかもしれないワインなので まぼろしワイン と名付けました。
★1999年はどのようなヴィンテージ? 9月からハーベストにかけて、ブリックス、pH、酸度、タンニンの熟成度が理想的な曲線を描きました。ソノマ、ナパでは一部の地域を除いて素晴らしいヴィンテージと言えるでしょう。
★今後の抱負は? 現在、葡萄は購入していますが、将来は自分たちのヴィンヤードを所有して、葡萄から育てていきたいと思っています。でも、良いヴィンヤードはとても高価で手が出ません。誰か投資してくれませんか?(笑)
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