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中井章恵の軌跡 |
ナカイ・ヴィンヤード |
シャルドネ |
メルロー |
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【ナカイ・ヴィンヤード】
1979年、2年間に及ぶ農業知識の集積により、自分のぶどうから自分のワインを造るという夢を実現する機が熟しました。まるまる1年間かけ、彼のすべての条件にそう土地を探し回りました。そして1980年、ソノマのロシアン・リヴァー・ヴァレーに20エーカー(約8ヘクタール)の土地を購入することによって夢は実現に近づきました。次の年はこの土地を「ナカイ・ヴィンヤード」に変えていくことに重点を置きました。まず最初にしたことはこの土地に古くからあったジンファンデルを取り除き、5エーカーほどの場所に2400本のソーヴィニヨン・ブランを植えたのです。
次の10年間は2足のわらじを履くことになりました。平日は家族とともにサンフランシスコでの仕事をこなし、週末はヴィンヤードにて献身的に時間を費やしました。幼いぶどうのぶどうの木はきめ細かな世話を必要とします。彼は栽培学の講座で学んだことを生かし、ぶどうの木を最高の品質のぶどうを生み出すことのできる強い大人の木に育てることができました。その間、彼は自分が学んだことを元に、サンタ・ロサ・コミュニティー・カレッジのインストラクターやソノマぶどう種苗場のスタッフからのアドバイスを取り入れ、様々な栽培技術を試ています。その際、種苗場のオーナー、リチャード・カンディー氏とのやりとりが彼のぶどう栽培技術に大いに役立ったそうです。これらの努力が、1990年代に彼のソーヴィニヨン・ブランを使ったタフト・ストリート・ワイナリー製のワインがソノマ・カウンティ・ハーヴェスト・フェアーにて4年連続で銀賞を受賞することにつながりました。
これらの成功によってワイン作りに対する確信が持て、同時にソノマでのワイン・ビジネスをさらに広げていきたいという思いが大きくなり、彼はさらにぶどうを植えることにしました。ベテラン栽培者の助言に基づき、1995年に3000本のシャルドネを、1997年に3500本のメルローを植え、ここにナカイ・ヴィンヤードが完成したのです。
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